埼玉県環境科学国際センター機関リポジトリ(個別情報)
■ ID 1736
■ 種類 学会発表
■ タイトル 粒子状炭素成分測定におけるアーティファクトの影響検討(3)
■ 著者 長谷川就一    埼玉県環境科学国際センター
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
■ 出版元
■ 出版年 2013
■ 誌名・巻・号・年 第54回大気環境学会年会、平成25年9月20日
■ 抄録・要旨  粒子状物質中の炭素成分は熱分離法で分析するため、サンプリングには耐熱性のある石英繊維フィルターを使用するが、石英がガス状有機物を吸着し、粒子状の有機炭素(OC)を過大評価する(正のアーティファクト)。また、粒子状OCはサンプリング中の揮発で過小評価される(負のアーティファクト)。そこで、活性炭デニューダを用いた比較試験を行い、アーティファクトの影響を検討した。その結果、通常行われているデニューダなしのサンプリングによって得られるOCのうち5〜30%は、ガス状OCによって過大評価されていると見積もられた。ただし、粒子状OCが低濃度のときは、ガス状OCの影響が30%以上になる場合もあった。フィルターの加熱温度による違いは明確ではないが、未加熱に比べて350℃や900℃ではガス状OCの影響が大きい傾向であった。粒子状OCの揮発については、ガス状OCの吸着に比べてかなり小さいと見積もられた。
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